かけふに2009年7月(左側腹部)、2011年3月(左耳付け根)に
続きまして3個目の肥満細胞腫がみつかりました。

今度は右口角です。
(写真ではわかりにくいですが毛を抜かれて赤い生傷になっています)
できたところが口のすぐ横ですから
手術するにも充分な大きさが除去できないのと
口が動くと術創のくっつきも悪いと考えられるので
これまでの2回と同じように
見つけた → 即除去手術 という訳にもいかないだろうと
広島でも比較的皮膚科診療に力を入れてやっている獣医さんに相談に行きました。
今まで通っていた、いわゆる‘近所の’獣医さんには
二度とも手術していただいたのですが
いろいろなところで折につけ
「パグの肥満細胞腫は悪性度が低く必ずしも手術適応ではない」
という考えの下、手術なしで経過をみられているパグちゃんの話などを
聞いてもいましたので
‘近所の’先生は専門が整形外科とご自分でも言われていて
「頼まれれば手術はしますが
はっきり言って皮膚にできるもののことはわかりません」と
最初の時からきっぱり言い切られていたので
今回も受診すればきっと即手術になるだろうと予測し
そちらにははなから行きませんでした。
今回診ていただいた獣医さんは
・パグで肥満細胞腫がグレードⅠ以上の悪性のを見たことがない
・10歳のパグで会陰部に肥満細胞腫ができた子が処置なしで
現在16歳で腫瘍部がまったく大きくなっていない
・近年、肥満細胞腫に非常によく効く抗がん剤が出て
グレードⅢまで進行していた子でも縮小に成功し予後も良い
・パグでアレルギー体質の子の場合肥満細胞腫は取っても取っても
次々とできてきてイタチごっこになってしまい
そのたびに全身麻酔をかけて除去する意味があるのか疑問がある
といった話をいろいろな写真で説明してくださり
かけふの場合はアトピー体質でもあり
手術するにはリスキーな部位でもあり
今回は手術せずに様子をみるのがいいのではないか という判断をもらいました。
肥満細胞腫の確定診断はしていないので(細胞診するにも目が近くて
かけふもよく動くのでハイリスクでしませんでした)
とりあえず、今ある炎症&細菌感染を飲む抗生剤と一日3回の消毒で
抑えてから
ステロイドなどを使って縮小するか見てみましょうということになりました。

ありがたいことにお腹の弱いかけふが
この抗生剤で軟便や下痢になることもなく
消毒もおとなしくさせてくれています。
ついでに診てもらった鼻の下はニキビのような
炎症性のものでした↓


前の2回の手術ですっかり病院嫌いになっているかけふは
男の先生二人に押さえられてすっかりビビッてしまい…
なんと検査で患部を擦ってる時にたまらずウンコをちょび漏らし

こんなこと初めてで非常に驚きましたが
本人が一番戸惑ってたみたいです…
